1 目的

平成8年に長野・新潟県境の蒲原沢で発生した土石流災害では砂防工事の作業員が犠牲となった。

この災害を踏まえ施工条件が厳しい砂防工事現場における更なる安全施工管理技術の向上を図るため、全国の砂防工事等の現場において実施された安全施工管理に関する創意工夫や開発された新たな技術等についての研究成果や取組みについて発表し、広く共有することにより技術の研鑽を図ることを目的する。

2 主催

全国砂防関係工事安全施工管理技術研究発表会実行委員会とし、同委員会は同委員会規約に基づき運営する
(実行委員会事務局:[総括窓口]国土交通省水管理・国土保全局砂防部保全課)

【実行委員会】

委員長:国土交通省水管理・国土保全局砂防部保全課土砂災害対策室長
副委員:国土交通省関東地方整備局利根川水系砂防事務所事務所長
(監事)
委 員:長野県建設部砂防課課長
委 員:株式会社日刊建設通信新聞社編集局記者
委 員:砂防施工管理研究会代表
委 員:砂防施工管理研究会事務局長

【論文選考委員会】

委員長:小山内信智:国立大学法人政策研究大学院大学教授・博士(農学)
委員:国土交通省水管理・国土保全局砂防部保全課土砂災害対策室長
委員:国土交通省関東地方整備局利根川水系砂防事務所事務所長
委員:長野県参事兼建設部砂防課課長
委員:株式会社日刊建設通信新聞社編集局記者
委員:砂防施工管理研究会事務局長

【事務局員】

国土交通省水管理・国土保全局砂防部保全課土砂・洪水氾濫対策官
国土交通省水管理・国土保全局砂防部保全課急傾斜係長
国土交通省関東地方整備局河川部河川工事課建設専門官
国土交通省関東地方整備局河川部河川工事課砂防係長
砂防施工管理研究会幹事
砂防施工管理研究会事務局次長
砂防関係コンサルタント懇話会事務局長

3 開催時期

毎年6月の「土砂災害防止月間」において行う。

4 実施内容

全国砂防関係工事安全施工管理技術研究発表会において、優秀論文に選考された安全施工管理技術研究成果の発表、並びに優秀論文及び働き方改革としての有益な取組(以下「有益な取組」とする。)を表彰する。

(1)募集対象

完成から1年程度または工事中の砂防関係工事における研究論文及び有益な取組とする。

□研究論文

・砂防関係工事の安全施工技術の向上に貢献するもの

・安全対策に創意工夫をこらし、その効果が他の工事の見本になるもの

□有益な取組

・工事安全の視点に限らず、他の砂防関係工事に対し働き方改革としての有益な知見を与える取組み

※研究論文と有益な取組を重複した内容で応募は出来ません。
※同一事務所等からは1者のみ受賞対象となります。

(2)募集方法

論文等については、砂防関係工事の現場代理人等が発表論文作成要領及び有益な取組調書により作成し、砂防関係工事の各発注者等(直轄砂防関係事務所、都道府県砂防担当課)の推薦を受け、各地方整備局を経由して事務局へ提出する。

(3)選考方法

優秀論文及び有益な取組は、論文選考委員会を設置し選考指針に基づき、表彰を受けることが適当であると認められる研究論文(優秀論文)8編程度及び有益な取組若干数を選考する。

※直近年度(3年)に於ける受賞者は受賞対象外となります。

(4)表彰権者

国土交通省水管理・国土保全局砂防部長

(5)表彰の方法

表彰は、表彰権者が表彰状等を授与して行う。

(6)表彰の時期

表彰は年1回とし、表彰式は全国砂防関係工事安全施工管理技術研究発表会において実施する。

5 開催スケジュール

10月    研究論文及び有益な取組調書の作成についての事前案内

10月    研究論文及び有益な取組の応募依頼

10月~2月 直轄砂防関係事務所等における技術研究発表会等の開催(都道府県との協働含む)

1月下旬  研究論文及び有益な取組の募集締め切り

3月中旬  優秀(発表)論文及び有益な取組の選考委員会

4月    研究発表会の開催通知

6月    研究発表会及び表彰式の開催

※上記を標準案とし、社会情勢等をふまえて適切に設定する。